アイデンティティー

ストーリー

精神科の医師、マリック(アルフレッド・モリーナ)は、診察時に録音したテープを聴いていた。
「君は誰かね。君の名は?」「好きに呼べばいい」「君はなぜここに来たんだ?」「俺の頭痛を治してもらうためだ。アスピリンは役に立たない」「お母さんの話をしてくれ」「おれの母親か? 売春婦だった」「アパートの住人6人を殺したのは君か?」「俺の誕生日だ」。
彼が担当していた患者は、連続殺人犯。責任能力があると判断された彼は、死刑が確定している。折りしも外は記録的な雨が降り続いていた。
モーテルの管理人ラリーのところに、怪我人が運びこまれてきた。被害者はアリス。運んできたのは夫のジョージと息子のティミーも一緒だった。
彼女をはねたのはエド(ジョン・キューザック)。かつての人気女優・キャロライン(レベッカ・デモーネイ)の運転手だった男だ。
救助を要請しようとするがモーテルの電話は不通。助けを呼ぶため、エドは病院を目指し、車を走らせた。途中、車が故障した娼婦・パリス(アマンダ・ピート)に助けを求められる。彼女が言うには、洪水でどこへも行けないと言う。
しばらく走ると、道は冠水し、行き止まり。引き返そうとした時、新婚夫婦・ルーとジニー(クレア・デュバル)の車がやって来た。4人はそろってモーテルへと向かった・・・。
真夜中に鳴り響くベル。判事は不機嫌そうに、電話をとった。それは、彼にとって意外な知らせ。死刑判決を下した事件の再審理が、これから始まるというのだ。
明日、死刑が執行されることになっている囚人は、現在移送中。弁護側が同席を要求しているらしい。再審理のきっかけとなったのは、囚人が書いた日記だった。
この日記は、意図的に隠蔽されていたと弁護側は主張している。その内容とは一体どんなものなのか? 弁護側には、彼の死刑を中止させるだけの勝算があるのか?
そして、モーテルの最後の客は、ロード(レイ・リオッタ)。囚人を移送中の刑事だ。ルーは写真を片付け出し、パリスは大金を隠す。
怪しげな動きがある中、洗濯機の中から女優の頭部が発見された。ただ、これは始まりに過ぎなかった。

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